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日本がターゲットか『オンラインカジノ』海外なのに日本語ガイド 専門家が指摘するその危険性「違法で必ず客が負けて終わるような仕組み」

スマートフォンで海外のオンラインカジノにおよそ300万円を賭けていたとして、仙台市内に住む男性が賭博の疑いで書類送検されました。東北では初めての摘発です。このオンラインカジノの危険性とは、専門家に聞きました。

34歳男性がはまったオンラインカジノ

今回、書類送検された男性が利用していたと見られるオンラインカジノのサイトです。「ゲーム」などと表示されていますが、送金してお金を賭けると国内では摘発の対象となります。書類送検されたのは、仙台市泉区の飲食店コンサルタント業の34歳の男性です。警察によりますと男性は、今年4月、スマホで海外のオンラインカジノサイトに接続し、「バカラ」賭博をした疑いが持たれています。850回にわたりおよそ300万円を賭けていたということです。別の事件で男性から押収していたスマホの解析から今回の事件が発覚しました。警察の調べに対し、男性は「違法なことと分かっていたがやってしまった」などと供述し容疑を認めているということです。無店舗型オンラインカジノでの賭博容疑での摘発は、東北では初めてです。オンラインカジノについては、海外の運営者が日本をターゲットにサイトを立ち上げていると見られ専門家が注意を呼びかけています。

従来のギャンブルよりも依存症を誘発する

国際金融論が専門 鳥畑与一静岡大学名誉教授:
「スマホだといつでもどこでも好きな時にギャンブルが出来る、自分の部屋で誰にも知られずにギャンブルが24時間できる。従来のギャンブルよりもギャンブル依存症を誘発する危険性が高いと言われている」海外のオンラインカジノに詳しい鳥畑与一静岡大学名誉教授です。ここ数年、日本国内でのアクセス数は急激に伸びていると指摘します。静岡大学 鳥畑与一名誉教授(国際金融論専門):
「2018年2月の月間100万回のアクセスに対して2021年9月には1億2000万回に増えている。SNSで様々な形で若い人にオンラインギャンブルに対する誘惑、勧誘活動が行われている」書類送検された男性が利用したとされるサイト。「初心者ガイド」などと日本語で表記されていて、海外の運営者が日本向けにサイトを立ち上げた可能性があります。

ネット上に紛れ込むカジノサイト

スマホが普及する中、ネット上にカジノサイトが紛れ込んでいるといいます。ネットユーザー:
「YouTube見ているときに(広告が)出てきて。今なら安いよみたいな」
「漫画(アプリ)のCMで見たことあります」
「見ている配信者がポーカーが好きでオンラインカジノについて話しているのを聞いた」海外では合法でも国内からカジノサイトでお金を賭ければ違法行為となります。ただ、摘発は非常に難しいのが現状です。静岡大学 鳥畑与一名誉教授(国際金融論専門):
「実際に、具体的に取り締まりができるのかといったら非常に難しい、海外に置かれているサーバーには警察権が及ばないので。今の若い人たちがそういう情報にどれくらいアクセスできているかは非常に疑問。違法だということ、ギャンブルは必ず客が負けて終わるような仕組みになっているということを認識し、やらないことが重要」鳥畑名誉教授は、ゲームアプリや課金制度が普及しスマホでお金を賭ける行為に対して敷居が低くなっていると指摘。ギャンブルの危険性を正しく伝えていくことが重要と話していました。

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